経済に関してはすでに中国に完膚なきまでに惨敗したと言っていい。
残念ではあるが、機械系、特に家電に関してはすでに完全敗北している。我が家では洗濯機、冷蔵庫、エアコンがまだ国産だが、これらも10年後には別の海外製品に置き換わっているだろう。海外製品で特に不自由を感じたことはない。産業用のロボットがまだ国際的な優位性を保っているが、この分野も中国が力を入れているため、早番とってかわられる可能性がある。特許というものがあるとはいえ、バラシて中身が筒抜けになるようなものは基本パクられると思って間違いはないだろう。
いまだに強い優位性を持っているのは自動車と素材系産業がある。自動車はEVに今後EVに置き換わる大きな流れがあり、あえてガソリンエンジンの車に投資することは控えているのかもしれない。一方、素材系はバラして中身を見ることができないのでなかなか知的財産をパクられるということがない。したがってこの分野は長期的にも安泰かもしれない。
このようにこれまで日本の経済を牽引してきた産業が軒並み衰退している状況である。日本は内需の国ということが言われて久しいが、実際は経済の中心を担っている石油を海外に頼らざる負えない状況では内需もあったものではない。輸出が今後伸びないようでは、本格的に日本が衰退するのも時間の問題である。
このような状況の中で我々一般人ができることは何であろうか。
トレンドとして、医者を目指す人が増えたそうである。確かに病気になる人が今後減少する可能性は低いし、需要がなくなることはないだろう。人口減と言っても今後数十年先の話である。しかし現在の医療制度を保持するだけの予算を毎年計上するだけの体力が日本にあとどれぐらい残っているのだろうか。経済が停滞する以上、その原資である税金が少なくなれば医療補助自体が削減されることは不可避である。延命措置を願わないケースも増えてくるはずである。ドル箱である患者が少なくなれば医療従事者の給料所得もそれに応じて減少せざる負えない。勤務医はただでさえ激務と聞く。薄給かつ激務の仕事、さらに転職することもできないというかなり職業選択の自由が狭められた職種にどれほどの希望があろうか。
つまるところ、日本という国に縛られて生きていくということは今後かなりリスクを帯びていくはずである。2021年現在30歳
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