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ライティングの場合、進行形をとる場合と現在形をとる場合の違いについて考えこんでしまったことはないだろうか。liveなどは動作が長い間続いているので現在単純形が使われる場合が多いと思うが、living という形でも頻出する。リーディングやリスニングだけの学習をしていると見過ごしてしまいがちであるが、英語の意味を正確に読み取れるようになるには非常に大切な概念である。
洋楽、洋画、海外ドラマといったものが身近になり、英語教材自体にはこまることはなくなった。しかしそれによって日本人の英語能力が向上したという事実はない。つまり全く使いこなせていないのだ。私も一時期、日本語と英語字幕を併記させて、何度も洋画を見ていた。分かった気にはなれるが、実力がついたとは言えない。
英語の動詞は主語の状態や動作を表すが、詳細に叙述するには「時制(テンス)」に加えて「相(アスペクト)」という概念が非常に大切である。
どのような教科でも言えることだが、覚えることはなるべく少ないほうが良い。覚えても使用場面が限定的になり、応用が利かない。特に英語は覚えることが一つの努力とみられがちだが、実はそうでもなく、むしろ単語でも文法でも基本知識を応用させる場面の方が多い。文法は特にその傾向が強く、中高時代に多くの文法用法を覚えさせられてきた。しかし振り返ってみると、そのほとんどは本能的に理解できるものばかりで、コアの用法とイメージを教えれば、あとは応用でいくらでも理解可能なことばかりだと気が付かされる。
動詞によって後の節に不定詞をとるか動名詞をとるか選択基準は一般的に知られていない。こういう場合はすべて記憶せよ、ということになっている。メカニズムの背景を理解しないままの記憶など何の役にも立たない。