加算名詞と不加算名詞との違いのイメージをまとめておく。
区切りがあり、それ以上分割できない
内部は不均質と捉えられる
数を増やすには複製する必要がある
区切りはなく、分割可能
内部は均質
伸縮自在
重要なことは名詞自体に加算、不加算の区別があるのではなく、それぞれの状況、文脈で人間がその名詞をどちらで捉えるかで、それぞれの用法が使われるということである。加算でも不加算でも使われる場合の例を挙げよう。
この単語が加算用法で使われるか不加算用法で使われるかは、全体を見るか、部分を見るかで変わる。加算用法では仕切りがあると考え、部屋、不加算用法では空間という仕切りがない状況をイメージできる。つまり、全体を見るか部分で見るかで用法が変わるのだ。この考え方はいわゆる可算名詞のようでも不可算名詞と考えられている名詞にも応用できる。粒度(granuality)という俯瞰的なものの見方である。俯瞰的にみると物は不加算的に見えるようになる。
これは不加算名詞と一般的に言われるが、それは俯瞰的に一つの食べ物として認識されているからである。食べ物と考えたとき、どの魚でも違いはなくなり、均質だと捉えられる。食べ物であれば、一匹丸ごとというよりいくつかに分割されたりする。そうすると区切りがなく、分割可能という不可算名詞の性質に近くなる。文化的にあまり魚を食べないないので、それほど魚の種類について興味がないという文化的な背景もあるかもしれない。ちなみにfishesとなるのは魚の種類に言及する場合である。俯瞰的に見たときどの種類の魚でも違いがなくなり、不可算名詞となると考えられる。
CULTLERY:
食卓用ナイフやフォークなど。俯瞰的に見て、食べ物の摂取を容易にするものと捉えられるため。
家具。生活の助けになる道具というひとくくりでイメージが捉えられているため。
MONEY:数ではなく、量を表すと捉えれている。富の概念。
自分の持ち物というひとくくりのイメージ。分割されたものはbagsやbackpacksと表現される。入れ物ではなく、中身を前景化している。
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